吃音のトレーニングについて


非常に残念なことですが、どもりのせいで人から
虐められた経験を持つ方は少なくないそうです。


日本では周囲との調和や協調性が重視される傾向が特に強いため、
どもりの人がそれらを乱す原因となるならないに関わり無く、

少し違った特徴があるというだけで、
いじめのターゲットとなりやすいのが現状なのです。


いじめ問題は深刻化しているとも言われ、現在では子どもや学生だけでなく、
社会人になっても十分に起こり得る問題です。


どもり症の人の大半が、他人と会話することに自信が持てず、そのためにつのる緊張や不安感から、
汗が出てしまったり顔がこわばったりする事も少なくありません。

これがどもりの厄介な点で、コミュニケーションが不可欠な場面で症状が現れること、
さらにどもりに伴った体の変調が目に見える形で現れやすい事です。

⇒また、こちらのページで、どもりの克服法を紹介しています。


そのため、相手から「何を言っているかわからない」「すごく汗かいてるよ」といったような、
非難めいた指摘をされることも少なくなく、それがさらにどもりの人にとって話しにくい状況を作ってしまうのです。

このような場面で、それを笑い飛ばせるような人は少なく、多くの人は落ち込んでしまいます。

そうした経験が繰り返される事で、他人を怖いと思うようになり、不登校や引きこもり、
出社拒否などに発展してしまうケースもあります。


ここで注意して欲しいのが、どもりの人に対する家族の接し方です。

「子どものどもりが心配だ」「どもりのせいでいじめられないだろうか」という投稿が、
インターネットの掲示板上にかなり多く見られるのです。

家族とは、子どもが一番最初に接触する社会です。

その家族に強くどもりを否定する傾向があると、自分のどもりを意識させられた子どもは症状が悪化していき、
さらにコンプレックスを抱くようになってしまいます。

コンプレックスを持った人は、自分を卑下するような言動を取りやすくなってしまいます。

どもりがいじめの切っ掛けであったとしても、そのいじめが継続されてしまう原因には
いじめられた人の性格や言動も無関係ではありません。


ですから、一番身近な家族が、子どもが卑屈な考えを持つようになる原因を作ってはならないのです。


「いじめは100%いじめる側が悪い」と言う意見は多数に上りますが、いじめは無くなっていないの現状です。

だからと言って、どもりの改善を決して諦める必要はありませんが、自分がどもりのせいで
卑屈になってしまっていなかったか、自分の考え方や言動について一度考えてみてはいかがでしょうか。

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